Childstories.org
  • 1
  • すべてのグリム童話
  • 2
  • 読書時間でソート
  • 3
  • 音読に最適
狼と七匹の子ヤギ
狼と七匹の子ヤギ Märchen

狼と七匹の子ヤギ - メルヘン グリム兄弟

子どもたちの読書の時間: 8 分

昔、子ヤギが七匹いる年とった山羊がいて、子供たちを愛する母親がもつありったけの愛で子供たちを愛していました。ある日お母さんヤギは森へ行き、食べ物をとってきたいと思いました。それで子供たちを呼んで言いました。「お前たち、私は森へ行かなくてはいけないの。狼に気をつけるのよ。もし狼が入ってきたら、お前たちみんなを、髪も皮もみんな食べてしまうわ。その悪党はよく変装するの。だけどお前たちはがらがら声と黒い足ですぐ狼だとわかるわ。

狼と七匹の子ヤギ メルヘン画像: Oskar Herrfurth (1862-1934)

」子供たちは言いました。「お母さん、僕たちよく気をつけるよ。心配しないで行っていいよ。」それでおかあさんヤギは安心して出かけて行きました。

まもなく誰かが玄関のドアをノックし、言いました。「子供たち、ドアを開けて。お母さんですよ。お前たちにいいものを持ってきましたよ。」しかし子供たちはがらがら声でそれは狼だと知りました。「戸を開けないよ。お前はお母さんじゃないよ。お母さんは柔らかく感じのいい声をしてるんだ。だけどお前の声はがらがらだ。お前は狼だ。」と子供たちは言いました。すると狼は立ち去りお店に行って大きな石灰のかたまりを買い、これを食べて声を柔らかくしました。それから戻ってドアをノックし言いました。

狼と七匹の子ヤギ メルヘン画像: Oskar Herrfurth (1862-1934)

「子供たち、ドアを開けておくれ。お母さんだよ。お前たちにいいものを持ってきたよ。」しかし狼は窓に黒い足をのせていて、子供たちはそれを見て言いました。「ドアを開けないよ。お母さんの足はお前みたいに黒くないよ。お前は狼だ。」すると狼はパン屋に走って行き、「おれは足をけがしちゃった。足に練り粉をこすりつけてくれ。」と言いました。パン屋が足に練り粉をこすりつけ終わると、狼は粉ひき屋に行き、「足に粉末をかけてくれ。」と言いました。粉ひき屋は、狼が誰かをだまそうとしていると思い、断りました。しかし狼は「もしやらないなら、おまえを食ってしまうぞ。」と言いました。粉ひき屋は恐ろしくなり、狼の足を白くしてやりました。本当に人ってそういうものです。

それで今悪党は三回目に玄関にやってきました。ドアをノックし、「子供たち、ドアを開けておくれ。お母さんが帰ってきましたよ。お前たちに森からいいものを持ってきましたよ。」と言いました。「お母さんかどうかわかるようにまず足を見せてよ。

狼と七匹の子ヤギ メルヘン画像: Oskar Herrfurth (1862-1934)

」と子供たちは叫びました。それで狼は窓から足を入れました。子供たちはそれが白いのを見て、狼が言ってることが本当だと信じ、ドアを開けました。しかし狼以外の誰が入ってくることでしょう!子供たちはおびえて隠れようとしました。一匹はテーブルの下に、二匹目はベッドの中に、三匹目はストーブの中に、四匹目は台所に、五匹目は戸棚の中に、六匹目は洗い桶に、七匹目は時計の箱に、跳びこみました。

しかし狼は子供たちをみんな見つけてしまいました。そしてまるで無造作に次から次へと飲みこみました。時計の中にいた一番下の子ヤギだけが狼に見つかりませんでした。狼は食欲を満たすと出て行き、外の草地の木の下で横になり、眠り始めました。それからまもなく、お母さんヤギは森から帰ってきました。そこで何をみたことでしょう。家のドアは広く開いていました。テーブルや椅子やベンチがなぎ倒され、洗い桶はこなごなに壊れていました。キルトのカバーや枕はベッドからはがされていました。子供たちを捜しましたがどこにもみつかりませんでした。子供たちの名前を次々と呼んでみましたが、誰もこたえませんでした。とうとう一番下の子まできたとき、柔らかい声で「お母さん、時計の中にいるよ。」と答えがありました。子供を時計の外に出してやると、狼が他の子たちをみんな食べてしまったとお母さんに教えました。かわいそうな子供たちを思ってお母さんはどんなに泣いたことでしょう。

狼と七匹の子ヤギ メルヘン画像: Oskar Herrfurth (1862-1934)

お母さんは悲しみにくれながらも、とうとう外に出て、一番下の子も一緒に走ってきました。二人が草地にくると、狼が木のそばで寝ていて、枝がゆれるくらい大きないびきをかいていました。よくよく見てみると、狼のふくらんだお腹の中で何かが動いてもがいていたので、おかあさんヤギは(ああ、神様、夕食に狼がのみこんだ私のかわいそうな子供たちがまだ生きてるってことなの?)と思いました。それから、子供は走って家に帰り、鋏と針と糸をとってこなくてはなりませんでした。

狼と七匹の子ヤギ メルヘン画像: Oskar Herrfurth (1862-1934)

そして、お母さんヤギは怪物のお腹を切り開きました。一つ切り口をつくるやいなや一人の子供がグィッと頭を突き出しました。そしてさらに切っていくと、六人の子供たちがみんな次から次へと跳びだしてきました。みんな生きていて、全然けがをしていませんでした。というのは怪物はがつがつしていて子供たちを丸のみしたからでした。なんとよろこばしいことか。子供たちはお母さんに抱きついて、結婚式の船乗りのように飛び跳ねました。しかしお母さんは「さあ、大きな石を探しに行っておいで。まだ眠っているうちに悪いけだもののお腹を石でいっぱいにするのよ。」と言いました。それから七人の子供たちは大急ぎで石をそちらにひきずっていき、狼のお腹に詰め込めるだけたくさんの石を入れました。お母さんは大急ぎでお腹を縫って閉じました。それで狼は何も知らず、かすかに動くこともありませんでした。

十分眠って、とうとう狼は起き上がりました。そしてお腹の石のせいでとてものどが渇いたので泉の水を飲みたいと思いました。

狼と七匹の子ヤギ メルヘン

しかし、歩いたり動き回っていると、お腹の石がぶつかりあってガラガラ鳴りました。それで狼は「俺の骨にガラガラ、ゴロゴロぶつかるのは何だ!六匹のガキだと思ったんだが、大きな石みたいだぞ。」と叫びました。そして泉に着き、水を飲もうとかがみこむと、重い石のため水の中に落ちて、みじめにもおぼれるしかありませんでした。七人の子ヤギたちはそれを見て、そこに走って来て、「狼は死んだ、狼は死んだ。」と大声で叫び、喜んで、お母さんと一緒に泉のまわりを跳ね回りました。

LanguagesLearn languages. Double-tap on a word.Learn languages in context with Childstories.org and Deepl.com.

背景情報

解釈

言語

『狼と七匹の子ヤギ』は、グリム兄弟による有名なドイツの民話です。この物語は、知恵と愛情を駆使して困難を乗り越えることや、警戒心を忘れずに持つことの重要性を教えています。

物語は、一匹の母ヤギと七匹の子ヤギたちが主人公です。母ヤギは子供たちをとても大切にしており、森へ食べ物を取りに行く際には、子ヤギたちに狼に気をつけるようにと厳重に教えます。狼は声と足の特徴で見分けることができると注意を促します。賢い子ヤギたちは、最初はそのアドバイスを守り、狼の策略を見破りますが、狼は工夫を凝らし続け、最終的には子ヤギたちを騙すことに成功します。

狼が子ヤギたちを飲み込んでしまった後、母ヤギは悲しみに暮れますが、最年少の子ヤギを見つけ、さらに子ヤギたちが生きている可能性を信じて狼を見つけ出します。母ヤギは機知を働かせ、狼の腹を開き、無事に子ヤギたちを救い出します。その後、賢い作戦で狼に復讐し、最終的に子ヤギたちは母ヤギと再び幸せに暮らします。

この物語は、子供に対しては親のアドバイスを守ることの重要性を教え、また親に対しては、子供を守るための決断力と勇気の重要性を示しています。物語の結末は、悪が罰せられ、正義が勝つという古典的なテーマであり、安心感をもたらすものとなっています。

「狼と七匹の子ヤギ」はグリム兄弟による有名な童話で、多くの文化や世代にわたって語り継がれています。この物語は、さまざまな解釈が可能であり、一般的には以下のようなテーマや教訓が含まれています。

警戒心と知恵: 物語は、子供たちに対して見知らぬ人や危険な状況に対する警戒心を持つことの重要性を教えています。狼が声を変えることで子ヤギたちをだまそうとする場面は、表面的な情報だけで判断せず、慎重に行動することの大切さを示しています。

母親の愛と勇気: 母ヤギの子供たちに対する深い愛情と、子供たちを救うために示した勇気もまた、中心テーマの一つです。危険に直面しても諦めず、母親は子ヤギたちを助けるために行動します。

悪を倒す知恵: 子ヤギたちと母ヤギが協力して狼を撃退する部分は、力だけでなく知恵を使って悪を倒すことの重要性を示しています。狼の腹に石を詰めることで、物理的に圧倒する方法ではなく、機知を活用して解決策を見つける姿勢が描かれています。

団結と協力: 最後に子ヤギたち全員が協力して狼を打ち負かす場面は、団結力と協力の力を強調しています。一人ひとりの力が集まることで、大きな困難にも立ち向かえるというメッセージが込められています。

物語全体は、単なる教訓話だけでなく、親と子供の関係や、知恵と勇気の重要性を強調するもので、多くの教訓を読み取ることができます。

「狼と七匹の子ヤギ」は、グリム兄弟によるよく知られた童話で、この物語は子供たちに教訓を与えるための寓話として展開されます。以下はこの物語の言語学的分析とテーマについての考察です。

繰り返しと強調: 物語の中では、「ドアを開けて」「お母さんだよ」といったフレーズが繰り返し使われ、緊張感が高まる演出がなされています。これにより、狼が何度も騙そうと挑む様子が強調されています。

対比: 母ヤギの「柔らかく感じのいい声」と狼の「がらがら声」といった対比が重要な役割を果たしています。このような対比は、キャラクターの性質と正体を明確にするのに役立っています。

メタファーとシンボリズム: 狼の黒い足やがらがら声は、悪意や狡猾さの象徴です。一方で、母ヤギや子ヤギたちは無垢さと愛情の象徴として描かれています。

テーマと教訓

警戒心と慎重さ: 子ヤギたちは母の警告を受け、警戒心を持ちますが、完璧には守り通せません。物語は、外見や声に惑わされず、本質を見抜くことの重要性を教えています。

母の愛と保護: 母ヤギは、自分の命を懸けてでも子供たちを救おうとします。この無条件の愛と保護は、物語の中心的テーマの一つです。

知恵と共通の力: 子ヤギたちと母ヤギが協力して最後に狼を倒す場面は、知恵と団結の力を示しています。危機に際しての連携の重要性を説いています。

悪の最後: 最後に狼が泉で溺れる場面は、悪事は最終的に報われないという道徳的教訓を与えています。

この物語は、音声や象徴を通じてキャラクターの性質を明示し、教訓を効果的に伝える工夫された構造を持っています。子供たちに対する教訓だけでなく、大人にとっても考えさせられる内容が多いです。

ご質問、ご意見、体験レポートをお聞かせください

最高のおとぎ話

著作権 © 2025 -   私たちについて | データ保護 |全著作権所有 搭載 childstories.org

Keine Internetverbindung


Sie sind nicht mit dem Internet verbunden. Bitte überprüfen Sie Ihre Netzwerkverbindung.


Versuchen Sie Folgendes:


  • 1. Prüfen Sie Ihr Netzwerkkabel, ihren Router oder Ihr Smartphone

  • 2. Aktivieren Sie ihre Mobile Daten -oder WLAN-Verbindung erneut

  • 3. Prüfen Sie das Signal an Ihrem Standort

  • 4. Führen Sie eine Netzwerkdiagnose durch